早いもので、あの東日本大震災からはや一年が経ちました。
テレビでは震災当時の映像が沢山放送されています。
以前、このブログでも紹介させて頂きましたが、
震災現場を見たときの衝撃と悲しみが、映像を目にすると鮮明に思い出されます。
過去の記事はこちら
被災された方、犠牲となった方々の事を思うと、
今も胸が張り裂けそうで涙が溢れてきます。
今日は地元の図書館に来ています。
地震の起きた2時46分、館内放送が流れました。
「東日本大震災で犠牲になった方へ、黙祷を捧げましょう」
この黙祷の一分間、普段でも静かな図書館が、一人の足音もせず、
静寂に包まれました。
そして、一分後、黙祷が終わると、また人々の足音が戻りました。
この一分間、被災地の光景が頭の中に沢山浮かび、
何倍にも感じる、とても長い一分間でした。
そして、その静寂が終わり、人々の足音が聞こえたとき、
普通の生活を営んでいる自分に気づかされました。
今でも被災地では大変な生活をされている方々が沢山いらっしゃる。
それなのに自分は何も出来ず、普通の生活を送っている・・・。
自分の無力さと共に、『普通の生活が出来ることのありがたさ』を、
あらためて感じました。
今年、僕も毎年勉強に行っている日本矯正歯科学会が、盛岡市で開催されます。
そう、少し足を伸ばせば被災地まで行けます。
普段、なかなか休診にして行くことは出来ません。
休診にすれば患者様にもご迷惑がかかってしまいます。
そこで、この学会の時期に一日だけ時間をいただき、
今一度被災地を訪れ、自分の出来ることをしてきたいと思います。
東北の街が復興され、地元の人たちが一日も早く『普通の生活』に戻れる事を、心から願っています。