昨日は中日本矯正歯科医会の総会に参加してきました。
場所は栄の名古屋国際ホテルでした。
今回の特別講演は昭和大学の矯正学講座教授の槇 宏太郎先生でした。
タイトルは『矯正治療の再考が生み出すもの』です。
その内容は、『なぜ矯正治療が必要なのか』という事に今一度焦点を合わせてみようというものでした。
講演の中で、年配の方で、歯がほとんど抜け落ち、物を噛めないショッキングな患者さんの写真がありました。
歯が無く、食事がうまくとれないために、大学病院の補綴科(入れ歯やブリッジなどを専門に扱うところ)に相談に行きました。
しかし、もともと歯が生えていたであろう上下土台の位置関係がとても悪く、ちゃんと噛めるような入れ歯は作れません。
もしもこの患者さんが、若いうちに矯正治療で土台の位置を治していれば・・・ここまで歯を失う事も無く、万が一入れ歯が必要となった場合でも、しっかりとしたものが作れたでしょう。
この写真を見て、普段、当たり前に矯正治療を行なっておりますが、『矯正治療の大切さ』や『噛む事の大切さ』を、もっとしっかりと皆さまに伝えなければならないと、改めて気付かされました。
また、槇先生はとても立派な先生なのに、きどるとけも無く、とっつきやすい先生でした。
そんなところも、見習いたいと思います(⌒▽⌒)