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うちの子、歯が生えてこない・・・それは先天性欠如かも

2016年4月15日
皆さま、「先天性欠如」という言葉はご存知でしょうか?
なかなか聞きなれない言葉ですので、初めて知る方も多いと思います。


歯は骨の中で作られます。
その後、歯は歯ぐきを突き破るようにして徐々に生えてきます。
しかし先天性欠如では、歯そのものが作られていないため、その歯は存在しないという事になります。
その様な場合には、いくら歯が生えるのを待っていても、当然、生えてくることはありません。


歯がなかなか生えてこない場合には先天性欠如を疑ってみることも必要ですが、お口の中を拝見するだけでは本当に歯が欠如しているのかはわかりません。
場合によっては、歯は存在しているのに、歯が骨の中で横向きにもぐってしまっている等、歯の方向が悪くて生えてこれない事もあります。
これらを判断するためにはレントゲン撮影が必要です。
レントゲンを見れば、骨の中に何本の歯があるのかが見えるからです。


先天性欠如により歯の数が少なければ、将来的にはそれに合わせた噛み合わせを構築していかなければなりません。
そして、そのゴールに向かっての治療計画を早目に立てておく事が必要です。
このように先天性欠如の場合には、将来を見越した治療計画の策定と、適切な時期に必要な処置を行う事がポイントです。

そのため日本臨床矯正歯科医会では、7歳までにはパノラマX線写真を撮影して、確認することをお勧めしています。


先天性欠如の本数については1本だけの方から、多数歯にわたって欠如の方まで、様々です。
もしも検査の結果、6本以上の先天性欠如が確認された場合には、矯正歯科治療にも健康保険が適応されます。
ただし保険で矯正治療が行えるのは、「自立支援医療機関(育成・更生医療)」の認可を受けた医院のみです。
当院はもちろん、この指定を受けておりますので、6歯以上の先天性欠如がみられる方の矯正治療を、保険にておこなっております。


「うちの子、歯が生えてこない・・・」と、ご心配の場合には、アドバイスをさせていただきますので、まずはお気軽にご連絡くださいませ。



先天性欠如1
先天性欠如2