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学会と大学の実習に行ってきました

2018年7月15日
皆さま、こんにちは。

ここの所、毎日暑い日が続いていますね。

気温がぐんぐんと上がっていますので、外出の際には熱中症にならないよう、お気を付けくださいませ。



さて、7月1日は岐阜で行われた学会に参加してきました。
「近畿東海矯正歯科学会」です。

名前の通り、ほとんどの会員は岐阜や愛知といった中部圏と、大阪など近畿地方の先生方が占めています。
ただ、もちろん他の地域の方は入会できないというわけではありませんので、
関東等から参加される先生もいらっしゃいます。


今回の大会長は岐阜にある朝日大学口腔構造機能発育学講座歯科矯正学分野の、北井教授です。
講座名、本当に長いですよね(笑)。
どこの大学でも、過去にあった講座の統合などで、名前が長いところが多いです。
北井教授は僕が大学で矯正医として勉強をしている時に、お世話になった先生です。
朝日大学のご案内↓
朝日大学


今回の大会では、メインとして3つの講演がありました。





講演では上顎前突(いわゆる出っ歯)の治療に関するものです。
よく「受け口に比べたら、出っ歯の方がマシ」と、思っていらっしゃる患者様が多いのですが、
出っ歯も受け口も、どちらも問題です(笑)。

特に出っ歯の治療は、症例によってはとても難しいです。
あまりにも出っ歯のひどい症例では、手術を行って、顎の位置そのものを移動させることもあります。
(もちろん、受け口でも行いますが。)

当院でも年間何症例も、手術を行います。
なかなか大変な治療です。

今回はその上顎前突の治療についてのトピックスをたくさん知ることが出来ました。




そして、7月12日には朝日大学口腔構造機能発育学講座歯科矯正学分野の実習に行ってきました。
・・・長いので、矯正科とさせていただきます(笑)

歯学部は卒業に6年間かかります。
6年間のうち、4年生になると矯正の授業がはじまります。
その4年生の矯正科の実習講義に行ってきました。





この矯正科の実習では矯正の装置を作ります。
まずは見本で作り方のデモを行います。
学生の皆さん、一生懸命に見てくれます。
そして、いざやってもらうと・・・出来ないんですよね~(笑)。

僕たちが簡単にできる事でも、学生にとってはとっても難しいんです。
そりゃあ、矯正歴18年の僕と、初めて実習で矯正の装置を作る学生とでは、雲泥の差です。
ですが、、、、、僕、学生の時から出来てたんです(笑)。
もちろん、今の自分から見れば、下手だったと思いますが、先生方には器用やな~と、褒められました。
で、うまく出来ない学生の手伝いもさせられました(笑)。

僕も毎年、実習に行っていますので感じるのですが、時々、とても器用な学生がいます。
そういう学生には、「君は矯正に向いているから、その道もいいんじゃない?」と、話しかけています。

実は僕もこの4年生の実習の時に、矯正医になろうと思いました。
矯正に向いているかどうか、やはり一人ひとり、センスというものがあります。
センスのある学生にはぜひ矯正の道に進んでほしいと思います。


今は人生100年時代と言われます。
寿命が長くなっている分、QOLがもっと大切になってくると思います。
矯正治療は、QOLを高めるために、とても重要な治療です。

優秀な後輩がたくさん産まれて、日本の矯正歯科を盛り上げていってほしいと願っています。
今回教えた学生たちも、そうなってくれますように(^_^)